看護師(常勤)Kさん(糀谷こどもクリニック)
看護師のスキルを維持しながら、患児やご家族に寄り添った看護ができる
6年ほど総合病院の小児科に勤務している中で「もっと患児やそのご家族と密接に関わっていきたい」という思いが強くなり、クリニックへの転職を考えはじめた時に糀谷こどもクリニックに出会いました。当院は成長専門外来を設けていて、大きな病院で行うような専門的な医療がクリニックで行われています。「このクリニックなら、今までに得たスキルを活かしながら、私が目指す『患児やご家族に寄り添った看護』が実現できるのではないか」と思い、入職を決めました。
クリニックで働き始めてから2年が経ちますが、地域のクリニックでありながらも、高度な医療技術と専門医療の提供が行われており、看護師としての知識・技術の向上を実感しています。私自身も3人の子育て中であり、働くお母さんとしても看護師としても、誇りをもって輝くことができる職場です。
「低身長」の相談を決心した時に、その思いを受け止めてあげたい
当院の成長外来には、低身長で悩まれているお子さんやご家族が地元だけではなく他県からも多数来院されています。低身長の検査の1つである「負荷試験」は、大学病院や総合病院で行うことが多いのですが、その場合、検査入院が必要であり、検査まで数か月待ちになることもあります。当院では内分泌代謝科専門医の元、外来で負荷試験を行っており、土曜日も実施しているので、お子さんも学校を休まずに通院することができます。低身長はプライバシー性の高いご相談ですから、悩んでいるご本人やご家族にとっては「病院に行く」こと自体が大きな決心だと思うんですね。その決心ができた時に、クリニックでその思いを受け止めてあげられることは、医療従事者としての大きなやりがいになっています。
いつも、お母さん・お父さんの味方
いつも、お母さん・お父さんの味方
小児科に携わるようになってから、育児に向き合うご家族に寄り添う必要性を日々感じており、育心会の学会参加費補助制度を利用して1年間の講習を受け、念願の「子育てアドバイザー(*)」の資格を取得しました。講習を受けるまで、医療従事者として「~しましょう」とアドバイスすることが当たり前だと思っていましたが、ワンクッション「お母さんはどうしたいですか?」と問うことで、導き出せる答えが変わることを知りました。ご家族とのコミュニケーションの取り方を学べたことは、現在の業務にもとても役立っています。不安そうな表情のお母さんと少しお話をして、笑顔で帰っていただいた時はとてもうれしく思いますね。
また、以前から「子育てについて気軽に相談できる場所をつくりたい」と思っていて、さくらキッズくりにっくで開催している子育てサロン「Yui Cafe」にも参加しています。クリニックの枠を超えて「子どもの笑顔を実現するためにできること」をみんなで考え、行動に移せることが育心会の良さだと感じています。
*NPO法人 日本子育てアドバイザー協会 認定